細部
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
昨日ですが、奈良博で開催されてます開館130年記念特別展 超 国宝―祈りのかがやき―を観に行ってきました。朝イチで行ったのですが、平日の雨の日だったにも関わらず、すごい行列。館内もすごい人でした。こんなに混んでる展示を観に行ったのは久しぶりのことでちょっと戸惑ってしまいました。
国宝約110件、重要文化財約20件を含む約140件の仏教・神道美術(HPより)というだけあって濃い圧巻のラインナップで見応えがすごかったです。ほとんどが国宝なのにこれだけ揃うと人だかりが出来てる場所と流し見されがちな場所があったり。
仏像などは本来置かれた場所に赴いて観るべきという論もあろうかと思いますが普通は見れない裏側などの角度でも見れるのが良いところ。入ってすぐの百済観音なんかは思わず何周もして観てしまいました。
伊藤若冲の絵やお経の文字など素晴らしいものがいっぱいだったのですが、なんだか昨日の気分は「仏像」。しかも細部が気になります。360度全ての角度から見てみると本当に細部まで行き届いて作り込まれていることが分かって惹かれます。「美は細部に宿る。」細部が気になりすぎて、有名な空也上人立像も口から出ている小さな仏像より足元の草履が目がいったり。そして今回全体通して衣のひだやドレープの表現がとても気になっていました。それにしても重源上人坐像の表情はすごかったなぁ。仏像の中には元々煌びやかで、時を経て、時を越えて、渋くなったものも少なくないと思いますが、個人的にはそこにこそ美しさがあるのでは?と思えてなりません。
前段でご紹介した百済観音は、館内でNHKの最新技術によって撮影された8Kデジタル画像が流されていました。とてもクリアで美しい映像で、さっき自分の目で見たものは何だったんだろう?全然見えてなかったのか?と思ったりもしました。その細部の積み重ねがまさにあの佇まい、気配が生まれてるのだとは思うのですが、そうやって見せられたものと、自分が見て感じたものとの差に少し戸惑っていました。仏像一つ一つ(全部じゃなかったかもしれませんが)に手を合わせて拝んでらっしゃるご婦人がいらっしゃって、とても素晴らしいと思ったのですが、彼女はきっと観るではなく、感じらっしゃったのだろう?と思ったりもしました。
超!国宝展の後、仏像館の常設展示を見に行きました。先程とは一転こちらは随分閑散としていました。国宝で無くても素晴らしいものはいっぱいあります。ゆっくり観れたからよかったですがちょっと寂しい気持ちにもなりました。
奈良博を後にして、近鉄で一駅の新大宮にあるrindoさんでランチ。前職の元同僚が堺の食堂ニーナというお店に続いて2店舗目としてオープンしたお店。雨の日だったのでのんびりとした店内だったので色々とお話出来てよかったです。複数店舗出す、しかも全然違うスタイルのお店を出すってすごいですよね。近くにはくるみの木さんやひふみ民藝店もあるので、お近くに行かれることがあったら是非!
あと奈良博の国宝展は6/15迄ですのでこちらも是非!
テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日でした。
明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。
ご案内の通り、明日からランチはグーグー藤カレーさんとのコラボカレーSpeial Curry Weekスタートです。グーグー藤カレーさんのヴィーガンダルカレー(豆カレー)とテマヒマの味噌ベジキーマカレー、両店のカレーをあいがけで召し上がれる滅多にない機会(普通にはあり得ない企画!)かと思います。是非ご賞味下さい。ランチのご予約はお一組のみですので、ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。
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