劣等

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


6/8(日)の通常営業開始前、哲学カフェ(正式名:月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」)を開催しました。ご参加頂いたのは11名。当初6名ぐらいかなと始めたのですが前回に続き多数のお申込みとご参加を頂きありがとうございます。お一人お一人の発言量などから考えてどれぐらいが適正な人数かは分かりませんが、机と椅子の関係から12人を定員にしようと思っています。今回の内訳は男性2名、女性9名。年齢はお聞きしていませんが20代~60代ぐらいの幅でしょうか?前回からの引き続きのご参加は7名で、初参加は4名。リピート参加の方が増えていくともしかしたらリラックス感があったり、話が深まったりするということはあるのでしょうか?新たな参加者はウェルカムで、常に開かれた場でありたいと思っています。


今回も、敢えて自己紹介はせずに、皆さんから、聞いてみたい・話してみたい「問い」を発表してもらうところから。年齢、出身、職業、立場などから離れて全員が「対等」な場であるように。多数決により今回は「劣等感とはどういうことか?」に決まりました。多数決以外の決定方法がないか?と前回今回と終了後に参加者の皆さんにアンケートをお願いしているのですが、まだ今のところこれといって良い方法は見つかっていません。ちなみに他に上位で票が集まったのは「恵まれていることに無自覚な人にイラっとしてしまうのはなぜか?」「土産物を買うということはどういうことか?」「命にないものに感情移入してしまうのはなぜか?」


この哲学対話(哲学カフェ)ではそもそも、情報伝達や合意形成、正解探しが目的では無いので、このブログでまとめのようなことを書いても、場の空気感は伝わらなかったり、大切なことがこぼれ落ちてしまう気がします。そしてお一人お一人琴線に触れる部分が違い、感じ方も違う(それが大事!)と思います。


「劣等感」の反対語って?という僕の問いかけに「優越感!」と声が揃ったところから始まりましたが、「劣等感」と「あこがれ」って似てるよね、紙一重だよねみたいな話になり、どちらも「比較」することで発生するけど、その差って何だろう?劣等感には、自分にも出来そう、手が届きそう、自分への期待感がある?劣等感というのは自分の内側からだけではなく、社会や周囲、他者からも生まれる?


「諦めるというのは自分を明らかにすること」「手放す」「自信を持つ」「自己肯定感」「自分を持つ」「自分と他人は違う」「他の強みがある」「いったん自分の頭の中に寝かす/転がす」といった劣等感を回避する方向の話が出たり、


一方で「劣等感を持てるということは観察力があるから」とか「ポジティブな劣等感」ってあるのでは?と前向きに捉え直す発言があったり。


劣等「感」っていうけど、それを感じるのは、気持ちの問題だけでなくコンディションもあるのでは?といった新たな視点が出たりもしました。


様々な参加者がいらっしゃることで、話が色々なところに行ったり来たりしつつ、広がり深まる感覚があります。


このブログを書くにあたって、「劣等感」という言葉をAI・Chat GPTさんに聞いてみました。

「劣等感(れっとうかん)とは、自分自身が他者と比較したときに、自分に不足や欠点を感じてしまい、劣っていると感じる心の状態を指します。これは自己評価が低くなったり、自信を喪失したりする原因となることがあります。

具体的には、次のような状況で感じやすいです:

他人の成功や能力を見て、自分にはできないと感じるとき

自分の欠点や不足を意識してしまうとき

自分に対して厳しい評価を下すとき

劣等感は誰にでも一時的に生じることがありますが、長期的に続くと自己肯定感の低下や精神的なストレスにつながることもあります。適切な自己理解や自己肯定の努力が大切です。」


またグーグルさん、wikipediaさんによると

「劣等感(れっとうかん、英: Inferiority complex)は、自分が他人に劣っていると感じること。劣後感(れつごかん)ともいう。強烈な不平等感を持つ人々を記述するために使用される心理学用語であり、それによって多くの場合、極端な内気、自己隔離、社会的従順などが発生する。劣等感はしばしば、ある人がすべての他人よりも何らかの形で不足している、または劣っているという信念から生じる。

精神分析学の用語としては、ジークムント・フロイトが自著で用いたのが初出で、後に同僚のカール・ユングの著作でも用いられた。古典アドラー心理学の創立者アルフレッド・アドラーは、多くの神経症はこの劣等感を過剰に埋め合わせようとすることにその原因があると考えた。

日本では、一般的に誤ってコンプレックスを単に劣後感を指して用いられることがあるが、心理学用語としてのコンプレックスは、無意識下に抑圧され、固着され、ときに強い感情を誘発する観念の複合体(complex)を指すのであり、劣等感は正しくは「Inferiority complex(インフェリオリティ コンプレックス)」である。

概要

これは主に人間の心(精神)に発生する感覚である。人間は成長の過程で自我を発達させるが、この段階で他人との競争意識が生まれ、その競争面での挫折の結果が劣後感とみなされる。劣後感はこれを抱く人を憂鬱(暗く沈んだ気持ち)にさせるが、同時に克服することで更なる展望を生む。多くの場合、児童や青少年は様々な劣後感を抱いている。しかしそれらは成長途上における苦しみであるといえる。

アルフレッド・アドラーによれば劣等感は、子供の頃の成長環境(たとえば兄弟と比較される)、身体的および精神的な制限、社会的差別の経験(たとえば人種、経済状況、性別による機会不平等)によって引き起こされる可能性があるという。」


だそうです。

どうお感じになられましたでしょうか?

うまくまとまってる!これが正解だよね!と思われましたでしょうか?


仮に何か正解があるとして、その正解に最短距離でいきたい、というのならネット検索やChat GPTでも良いのかもしれません。あと先日の哲学対話の場で出てこなかった視点や切り口も確かにあったので、補足的にAIや検索を使うのはアリかもしれません。でも、ここには出てこないようなことが出てくるのが哲学対話であり、何よりも、考える、聞く、話す、対話こそが、その場やその時間こそが尊いと個人的には思います。


ご参加頂きました皆様ありがとうございました!


次回は7/13を予定しています。是非哲学対話を味わってみて下さい。一回完結ですので、初参加も大歓迎です。ご参加お申込みお待ちしております。


お申込みグーグルフォームはコチラ↓

テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日でした。明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


6/12(木)

ショップ 11:00-17:00

ランチ 11:30-14:00

カフェ 14:00-16:30


ランチは木曜日ですが、味噌ベジキーマカレーセットではなく、おばんざいセットで、明日から新メニュースタートです。ご予約はお2組のみですのでご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


尚、明日はいつもより1時間早い17時閉店とさせて頂きます。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する古書のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 ヴィーガン対応、ロースイーツもあります。 食に関するワークショップも随時開催中! 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、お買い物、ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01 哲学カフェはじめました。