無銘
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ テマヒマ
プロデュサーサー,バイヤーの太田 準です。
10/8~14の高島屋大阪店の催事「つなぐ、つながる、民藝」では、沢山の皆様に接客させて頂きました。高槻のお店だと、蔵出し市などショップのみ営業でない限り飲食と物販を並行しているので、物販の接客に集中する/出来るというのも大事な時間。その中には外国人の方も。高槻のお店にいるとなかなかインバウンドの実感は無いですが、さすが難波だと結構沢山。催事場と同じフロアの免税カウンターには連日長蛇の列が出来ていました。一応英語で接客を試みましたが、現役から長く離れ英語力の低さ、いや無さを感じました。あと翻訳アプリって便利ですね(あっ、僕のではなくお客様のですけど笑)
そんな中ある外国の方から「Is This Brand ?」というお尋ねがありました。中ノ畑窯さんの器だったので「nakanohata pottery」って答えたら??がいっぱいの顔(発音が悪かったかなぁ?)。いや何というブランドですか?という質問ではなくブランドですか?という質問だからと「no brand , but like brand」と付け加えたら、????の数が増えた感じでした。
ブランドの始まりは焼印から始まったとよく言われているように、ブランドはまさに「銘」が入ります。我々が扱う民藝の器において「銘」を入れないことが多いですし、民藝のありようとして「ブランド」という風に捉えるのはやっぱり違う。でも、作り手、窯元、あるいは民藝自体が今では、良し悪しは置いておいて、ブランド的に捉えられることもあるので、ブランドみたいなものとも言えるなぁと。「Is This Brand?」という単純な問いだけど、どう答えるのが正解だったんだろう?ってその後頭の中でぐるぐる考えていました(哲学カフェ/哲学対話グセ?笑)
その後、山口和声さんの器について説明していた時に「Kazuna Yamaguchi is a designer」って言ってしまったのは失敗だったなぁ。デザイナーという側面はあるけど、それ以前にモノ作りをするCraft manであることをちゃんと伝えるべきだったし、そもそもデザインと言っていいのか?日本語でのように微妙なニュアンスを伝えられない英語の不自由さだけにかえって色々考えさせられました。
ちなみに別の外国の方への説明で「not artist、but artisan」という言葉を使った時は、なるほど!って顔で頷いたような気がしたので、しっくりいったのでしょうか?達郎さんのアルバムタイトル「アルチザン」のおかげです笑。
タイトル画像は、高島屋大阪店7F催事場から見えていた岡本太郎。
テマヒマは明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半,12時のお時間はご予約で残り4席となっています。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。
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