沙久
おはようございます。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
前職の同僚2人が、約4ヵ月前ですが、大阪市野田に「おかず日和」というお店を始めました。「朝スナック」というかなり珍しい業態です。
昨日の日本経済新聞朝刊で「陰るスナックの灯 25年で6割減も」という記事が載っていました。2013年から25年まで12年間でスナックは55%減り、今後25年で単純計算でさらに60%減るとありました。
以前このテマヒマブログも書きましたが、店主(うちの奥さん)の叔母さんが難波で「桔梗」というスナックを長年営業していましたが閉店してしまいました。記事でも閉店理由はママの高齢化が挙げられていました。合わせて酒離れや、一人で入りづらい、分かりにくい会計も。ちなみに「おかず日和」さんは明瞭会計ですし、なんだったらお酒を飲まなくてもOK。
スナックは、ママを媒介に見知らぬ客同士が知り合い、社会的孤独を和らげる「居場所」としての役割、コミュニティーを支える場として再評価されつつあるとしています。以下、東京都立大学の谷口功一教授のコメントからの抜粋ですが、
「コロナ禍後、SNSやオンライン会議を通じ必要な情報を効率よく得られるようになった一方、雑談や偶然に生まれる対話は減った。スナックは居酒屋やバーと異なり、見知らぬ客同士の会話を前提とする唯一の飲食業態。客同士が自然に言葉を交わし、ママが間合いをそっと整える。スナックは”夜の公共圏”と言える。若者はスナックを出会いの場、地域の情報や気配が行き交う社会装置と捉えている」
ここで書かれているスナックの言葉をカフェに置き換えてもだいたい相違ない、問題ないのでは?と思います。先日聴きに行ったIKEUCHI ORGANIGさん×坂の途中さん×発酵食堂カモシカさんのトークイベントでカモシカ代表の関恵さんはカフェではなく食堂だということを仰っていましたが、テマヒマが逆に食堂ではなくカフェと名乗ってるのは、食べる場所という以外の要素、目指すところがあるからです。カウンターのお席だったり、ご相席をお願いするテーブルで、お客様同士のコミュニケーションが生まれることを期待していますが、コロナ禍後減った感じはあります。昨日はカウンターでそんな光景も見られましたが、お客様次第なところが大きい一方、お店の役割(スナックで言えばママ)や雰囲気もあるかと思います。テマヒマで今年始めた、哲学カフェやOmoiyari Note/Omoiyari Ticketもその役割があるかもしれません。
スナックと言えば、独特の当て字のお店の名前があって、それも魅力ですね。真呑奈(マドンナ)とか樹絵里(ジュエリー)とか。というわけで、今日のブログタイトルは、スナックを漢字二文字、当て字で、沙久としてみました。スナックのプロならもっといい漢字を当てそうですが。
テマヒマは火曜日水曜日定休日です。
木曜日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。
それでは今日も好い一日を!
おかず日和さんのHPはコチラ↓
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