木桶
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
2/6~8の3日間、2年7ヶ月ぶりに、沖縄に行ってきました。今回の沖縄行のきっかけとなったのは、玉那覇味噌さんのクラウドファンディング。
テマヒマのランチのお味噌汁の選べるお味噌で、毎年夏場に玉那覇味噌さんの王朝味噌をご紹介させて頂いています。お味噌作りの木桶が老朽化したため新調するためのクラウドファンディングで、テマヒマもご支援させて頂きましたが、そのリターンで選んだ「発酵デザイナー小倉ヒラクと行く豆腐ようツアー」に参加する目的がありました。
前回玉那覇味噌さんに行った時のテマヒマブログ ↑
玉那覇味噌さんのクラウドファンディング ↓
集合場所の県立沖縄芸術大学に向かう途中、モノレールの駅で小倉ヒラクさんとバッタリ会って一緒に首里の町を歩きました。ヒラクさんとは昨年10月にテマヒマにお越し下さって以来。
沖芸の学食では木桶の組み上げ作業を行っていて、テマヒマ開店前に木桶作りのワークショップでお世話になった、大阪・きしな屋の岸菜賢一さん、五島の木桶職人・宮崎光一さんがいらっしゃったり(9年ぶり?)、昨年「百姓の百の声」の自主上映会でお世話になった映画監督柴田昌平さんがいらっしゃったり、思わず記念撮影。玉那覇味噌さんが作って下さったきっかけ、発酵が繋ぐご縁に感謝です。
きしな屋さんでのワークショップのことを書いたブログ↓
最初にお邪魔した琉球うりずん物産さんは1973年創業で現在3代目。豆腐ようとジーマミ豆腐を作ってらっしゃいます。豆腐ようは中国台湾の腐乳がルーツと言われています。創業者がいったん途絶えていた豆腐ようを再現復刻しましたが、その技術を競合他社にも惜しみなく伝えていたそうです。直近でもコロナ禍で生産中止していた時期に工場から菌が居なくなってしまったり、HACCP(ハサップ)の対応だったり、某社の紅麹の風評被害だったり、様々な困難を乗り越えて活動されています。なかなか豆腐ようを作る現場を拝見する機会はないのでとても有難い時間でした。
うりずんさんへの移動の車中で、ヒラクさんより木桶についての説明がありました。
・樽と桶の違いは蓋の有無。蓋の無い桶は混ぜやすい、空気中の菌が入りやすい
・甕(陶器)から木桶への移行により大型化・大量生産化が可能になり醸造業の礎となった
・桶に杉板が使われるのはまっすぐ育つから
・桶には年輪の密度の高い、節のない杉板を使う、そのためには育て方から変える必要あり
などなど、博識なヒラクさんの話は止まりませんが、
お話の中で、木桶は100年も持続する素晴らしい技術であることから逆に技術の継承が難しいという話は考えさせられました。小豆島のヤマロク醤油さんが立ち上げた「木桶職人復活プロジェクト」は技術の継承とともに広げる活動も行っていて今回の玉那覇味噌さんの木桶にもつながっています。先述の林業のこともそうですが、短期の利益追求ばかりしている現代では、次の世代に遺すということが難しくなってるかもしれません。
この発酵ツアー、参加者皆さんが何らか発酵に関わっていたり、興味関心が高かったり、とても濃い感じで、楽しくも刺激的な時間でした。
その日(沖縄出張DAY2)、小倉ヒラクさんと夜ごはん(とお酒)をご一緒することになって、話は色々多岐に渡りとても楽しい時間でした。発酵デパートメントさんとテマヒマとで相互にイベントするとかって話も出て、色々楽しみでもあります。ヒラクさんありがとうございました!DAY1(読谷仕入編)、DAY3(斎場御嶽&金城次郎館編)などはまた別に書こうと思います。
今日まで8日間お休みを頂いていましたが、明日から営業再開です。水曜日は通常定休日ですが祝日ですので営業致します。メインテーブルでは明日より「島岡桂 縄文象嵌の器特集或いはミニ個展」スタートです。是非お手に取ってご覧下さい。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。
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