仕事

おはようございます。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

例えば、熊本のふもと窯、井上尚之さんは、
尚之さんと言えばスリップウェア、スリップ
と言えば尚之さんという風に代名詞のように
言われますが、飛び鉋や象嵌、所謂小代焼を
感じるものなどお仕事の幅は広く、以前お邪
魔した時にお話しをおうかがいしたら技法は
今後も色々と広げていきたいと仰ってました島根松江にある袖師窯さんも実は技法でいう
と幅広かったりするのですがテマヒマでは二
彩のお仕事に絞って展開しています。物理的
に展示スペースに制約があるのが大きいです
が、○○と言えば誰誰、誰誰と言えば○○の
ようなセレクト、打ち出しをしようという意
図もあります。

先週の火曜日に定休日を生かして滋賀県で作
陶する河井一喜さん、河井達之さんのもとに
仕入れにお邪魔しました。一喜さんからは初
めてご紹介する掛け分けのお仕事を。達之さ
んからは珍しいスリップウェアのお仕事を選
ばせて頂きました。勿論お二人のテマヒマ的
定番や人気の型•柄、その新柄•型もおさえつ
つ。

達之さんは以前は白磁のお仕事もやってらっ
しゃいましたがやめて、現在は練り上げのお
仕事と呉須•辰砂の色使いのお仕事の二本柱。
スリップウェアのお仕事は基本的にされてい
ません。今回選ばせて頂いたものも新作では
なく以前作られたものを倉庫の中から発掘し
てきました笑。ご本人曰く、純粋に楽しんで
作ったもの。河井達之のお仕事ではあるもの
の、ご本人の代表的なお仕事、中心的なお仕
事ではないからこその自由さ気楽さがあるの
か、とても惹きつけられるものがありました

同じお仕事を繰り返し繰り返しすることで、
無心となり、よりよくなるお仕事があり、そ
れが民藝的な美しさ、ありようの一つだと思
いますが、この達之さんのスリップウェアの
肩の力の入ってない楽しさ、軽やかさ(器の
方は軽くはないですが)もまた、繰り返すこと
のないその瞬間だからこその美しさがあるよ
うに思います。

佐世保の柳瀬俊一郎さんはスリップウェアを
中心にモノ作りをされていて、テマヒマでも
それを中心に据えて展開させて頂いてますが
最近は鎬のお仕事だったり、これから新たに
印花のお仕事も取り組まれようとしています
。それもまた今始めたばかりだからこそ出せ
る熱量や味わいがあると思うので楽しみだっ
たり、そこから繰り返し繰り返しすることで
の熟練や変化が楽しみだったりします。
テマヒマブログ役割の回で、大袈裟に言えば
決意表明のようなものですが、このコロナ禍
にあって、作り手•配り手•使い手(あるいはこ
のブログでも過去に書いてきたように、作り
手•繋ぎ手•暮し手と言ってもいいかもしれま
せん)の間で、どこかでモノが滞留すること
なく届く、流通するよう、普段より仕入れの
量を増やしています。テマヒマが出来ること
は微力で限られてはいますが、需要が本来は
あって何だったらこのコロナ禍で隠れた需要は伸びているだろう中で、個展や陶器市が中止になったりで隠れてしまった需要に対して
頑張って発信し伝え届けていきたい想いです
。それが僕のお仕事。

そんなわけで、現在、テマヒマでは、過去最
大級の在庫量を誇ります苦笑。アパレル製品
ような季節が変わって腐ってしまう生鮮品
はないとは言え、長く滞ることなく、皆様
のもとに届くことを願っています。宜しくお
願いします。

というわけで?今日はランチ無しでの、物販
と喫茶のみの営業です。ゆったりのんびりお
茶したり、じっくりお買い物しにお越し頂け
ればと思います。昨日はランチを中心に沢山
の皆様にお越し頂きましたが今日はどうでし
ょうか?三連休最終日の今日も11時オープン
で皆様のお越しをお待ちしております。
ショップ 11:00-18:00
カフェ     11:00-16:30
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01