李青

おはようございます。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

昨日は定休日で、一昨日に続いて京都へ。平安神宮で開かれている骨董市・平安蚤の市の後に、寺町李青さんに行ってきました。と
いうのも寺町李青さんのインスタで閉店のお
知らせを見たからです。

丸4年、多くの方々に可愛がって頂いた寺町李青。
齢70にして勢いよく始めましたが、開けて3年も経たないうちにコロナ禍に遭いました。
多くの商いをされてる方々が歯を食いしばり持ち堪えておられる中ですが、寺町李青は閉める運びになりました。
憧れの寺町通りにお店を持ちたいと、かねてからの希望で、思いがけなくご縁をいただき希望に満ちた開店となり、その間大勢のお客様に支えられて参りました。
まだまだ元気でコロナをも乗り越えようと踏ん張って参りましたが、現実はそうは甘くはなかったようです。
「夢」を抱き自分の好きな空間で思いの丈を実現させたものの……全く予期せぬ現実がやって参りました。
辞めることは今年の3月の緊急事態宣言後に決心しました。限界でした。
若い人達が歯を食いしばってこの最中にでも新しくお店を開けられる方もおられると言うのに。やはりそこに年齢の差が出てきたのでしょうか。持ち堪える気力を失ってしまったのです。
今出川の李青本店はそのまま維持することで、ようやく寺町李青をたたむことに致しました。
これまで寺町李青を可愛がって下さった皆様には深くお詫びと共に、お礼を申し上げます。
足らない私を応援してくださり、元気付けて下さった方々に心から感謝の意を表します。

少し引用が長くなってしまいましたが、文面
から、無念さというか悔しさというかがひし
ひしと伝わってきます。
テマヒマの古民家リノベーションについては
折に触れてこのブログでも書いていますが、
元々トタンだった玄関の庇を今の状態にしたのは寺町李青さんのそれを参考にさせて頂き
ました。盆休というタイトルのブログでさら
っと触れていました。
それほどの回数通った店ではありませんが、
テマヒマがオープンしてからはお邪魔出来て
ませんでしたが、久しぶりのその空間はやは
り素敵でした。何と言ったらいいんだろう?
凛としてるというか、静謐というか。
山本教行さんの新著「リーチ好き」の言葉を
借りれば
作るものは、その人である。
その人にないものは、作るものには現れない。
店主さんならではの美意識で作られたもので
他の誰もが作れる空間ではありません。

それほど通っていない人間の言うことではあ
りませんが本当に惜しい、残念に思います。
テマヒマとほぼ同時期に、高槻市内で元製本
工場をリノベーションして開店したカフェも
オシャレカフェとして取り上げられることが
多くテマヒマも雑誌でご一緒させて頂いたこともありましたが、今月中に閉店すると聞き
ました。それぞれ理由や事情は違うとは思い
ますが、コンセプトがしっかりしてたり、評
価・評判がいいお店でも閉店するというのが
このコロナ禍の厳しさですね。

現在、コロナ関連経済対策で18歳以下の子供
のいる家庭への現金・クーポン支給、所得税
非課税世帯への現金支給、マイナンバーカー
ド関連などが議論されているかと思いますが
影響を受けている人に直接的な支援策となる
ことを願います。テマヒマも赤裸々に実情を
書いているのでご存知のように決して楽な状
況ではないので、なんとか乗り越えていきた
いと思います。あとテマヒマや我が家に何ら
かの給付金なり支援金を頂いた場合、貯蓄に
回ることなく使うので経済も回ります。よろ
しくお願いします?笑

テマヒマは11月11日の今日、11時11分オー
プンで皆様のお越しをお待ちしております。
ランチのご予約状況は5組で残り2席となって
います。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01