讃歌

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


先日4/26(土)、お店を早仕舞いさせて頂き、大阪城ホールに竹内まりやさんのライブを観に行ってきました。幸運にもチケットが当選し、11年ぶりに参加することが出来ました。

※お約束ですので書いておくと、以下、一部ネタバレが含まれます。


セットリスト的には、昨年出た新譜からの曲もありつつ、基本的には前回のSouvenirツアーのものを踏襲したもの。ヒット曲、皆さんが聴きたいだろう曲を盛り込んで、ライブで再現出来ない曲を省くと自ずと落ち着くところに落ち着くのでしょうか。このあたりは達郎さんと同じスタイルですね。僕的ハイライトはやはり、達郎さんがコーラスなのにまりやさんを食ってしまう(笑)♪プラスチックラブ、そして前回同様一部は達郎さんがメインで唄ってらっしゃいました。でも観客それぞれにきっとハイライトがあって♪静かなる伝説(レジェンド)の人もいれば、♪元気を出しての人、♪Septemberの人もいるかと思います。関係ないですけど、ライブ後にセットリストをアップ出来る人ってどうやってるのでしょう?


前回と同じセットリスト、同じ曲だとしても、観客は違うでしょうし、仮に同じ観客だとしても感じ方は毎回違う、変わっていきます。このあたりは、例えばお店をやっていて、常に新しい提案をしていかなければならないのか?(勿論アップデートは必要ですが)ということの一つの答えのように思います。


達郎さんはライブでの再現性にこだわってらっしゃって、今も原曲キーで唄うことにこだわってらっしゃっていますが、まりやさんの今回のライブでは、原曲よりもテンポがゆっくり目だったり、キーを下げてる曲も一部あって、それがまたいい雰囲気になっていました。達郎さんとはそこは違うスタンスですが、寧ろ、その年齢を受け入れるという姿勢が好感が持てたりもしました。


11年という歳月は長いです。我々夫婦にしても11年前のライブはまだサラリーマンと専業主婦で、当時お店を始めるなどとは考えていませんでしたから随分環境も変わりました。何よりも僕自身は年を感じることが多くなりました。それでか今回ライブで聴く「人生の扉」は、CDで聴いてる時とも、11年前にライブで聴いた時とも違って、すっと入ってきて、心に響き、目頭が熱くなっていました。


僕は元々、音楽を聴いてる時、洋楽・邦楽を問わず、メロディー・リズムほど歌詞は入ってこないタイプの人間なのですが、まりやさんの歌は入ってきやすくて、特にこの日「人生の扉」はすっと入ってきました。


「人生の扉」


春がまた来るたび ひとつ年を重ね 目に映る景色も 少しずつ変わるよ

陽気にはしゃいでいた 幼い日は遠く 気がつけば五十路を 越えた私がいる

信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら

どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ


I say it’s fun to 20 (私が20歳は楽しいって言ったら)

You say it’s great to be 30 (あなたは30歳って素晴らしいって言う)

And they say it’s lovely to be 40 (みんな40歳って愛おしいって言うけど)

But I feel it’s nice to be 50 (私は50歳も悪くないと思うの)


満開の桜や 色づく山の紅葉を この先いったい何度 見ることになるだろう

ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ

ひとりひとり 愛する人たちのために 生きていきたいよ


I say it’s fine to be 60 (私は60歳になるのもいいわって言ったら)

You say it’s alright to be 70 (あなたは70歳になっても大丈夫って言う)

And they say still good to be 80 (みんな80歳になってもまだ良いものって言うけど)

But I’ll maybe live over 90 (私は90歳を超えて生きるかもしれない)


君のデニムの青が 褪せていくほど 味わい増すように

長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ


I say it’s sad to get weak (私が弱っていくのは悲しいねって言ったら)

You say it’s hard to get older (あなたは年を取るのは辛いって言う)

And they say that life has no meaning (みんな人生には意味なんてないって言うけど)

But I still believe it’s worth living (私は生きることには価値があるって信じているの)


今回のライブでは映像が効果的に使われていたのが前回との大きな違いでしたが、この「人生の扉」とラストの「いのちの歌」だけは歌詞が出ていて、まりやさんとしても強く伝えたかったのだと受け取りました。


以前、達郎さんは、まりやさんの音楽について、”人間存在に対する強い肯定感”があると評していましたが、この「人生の扉」もまさにそうだと思います。


「人生の扉」を書いた時、まりやさんは50歳で、あと何回桜を見れるかしら?という想いからだったそう。52歳の僕がぐっときたのはそういう年齢になったからでしょうか?


それから20年が経ちまりやさんも古希。達郎さんは72歳で、シュガーベイブでデビューしてから今年で50周年。自分よりも約20歳も上のお2人に感動させられ、そして元気をもらいホールを後にしました。


先日の鳥取の岩井窯の山本教行さん(77歳)と言い、ここのところ人生の先輩達から元気をもらっています。恩送りではないですが、お店にいらっしゃる僕たちより若い方に元気を渡せたらと思います。

さて、明日からは「ゴールデン蔵出し市6DAYS」(高槻ポタスト2025)スタートです。過去最大ボリュームとなる今回ですが準備が整いました。陶器市感覚、宝探し感覚でお楽しみ頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。


それでは明日からも好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000

テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する古書のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 ヴィーガン対応、ロースイーツもあります。 食に関するワークショップも随時開催中! 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、お買い物、ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01 哲学カフェはじめました。