学徒

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日、十三のシアターセブンで戦後80年ということでアンコール上映しています「ひめゆり」を観に行ってきました。


以下、ホームページより柴田昌平監督のコメントです。


戦後80年 - 言葉を届け続ける

  私が撮影を始めた1994年、ひめゆり学徒隊の生存者の皆さんは60代でした。戦争体験を語らない、いや、語れないまま戦後を生きてきたひめゆりの生存者の皆さん―――戦争で失くした友への想いを抱えながら戦後を生きてきた生存者たちは、60歳を迎える頃になってようやく、「体験を語り平和の大切さを次の世代に伝えることが、亡くなった学友への鎮魂になる」と考えるようになります。戦後40年余り経った1989年に、ひめゆり平和祈念資料館を建設、開館の5年後、偶然のことから、私はその体験を証言として記録することになったのです。

  学徒隊の生存者の多くは、あの世に旅立たれました。しかしその体験を語った言葉は、今も映像に残り、普遍性を持っています。語られている内容は悲惨ですが、次の世代に伝えたいという彼女たちの想いは、あやまちを乗り越え未来を創っていく希望さえ感じさせるものです。

  映画の公開から19年目。今年も、ひめゆりの生存者の言葉を届けていきます。


映画が公開されたのが2007年。柴田監督が13年に渡って生存者のインタビューを撮り続けたもの。ひめゆり学徒隊は16~19歳の方ですから、お亡くなりになってなければ現在100歳目前。つまり今現在となっては不可能な映画で記録することの大切さを感じます。


映画は3章からなっていますが、時系列で淡々と証言が紡がれていきます。記録映像や字幕などは入りますが、ストレートに伝わってくるものがあります。

証言した皆さんの生々しい声、死と隣り合わせの描写を聞くと胸が締め付けられるような思いでした。極限に追い込まれた状況で人間性をも失われていたというコメントは特に印象に残りました。222人のひめゆり学徒のうち136名がこの時亡くなっていますが、その多くが敗戦直前,敗色濃厚になった時期の解散命令(国や軍に見捨てられたようなものですが)に集中していることは不勉強で今回初めて知りました。その中には自決した方もいて、集団自決について軍に強制されたのか?云々の議論もありますが、今回のドキュメンタリーを観てると、それが当然のように教えられた教育があり、自分の意思だったとしてもそれは強制されたのと同じでは無いでしょうか?


戦後80年の今、中東やウクライナをはじめ世界から戦争は無くなっていませんし、各国が軍事費を増やす方向で悪い方向に向かっています。例のひめゆりの塔を巡る発言に限らず、都合良く歴史を修正しようとする政治家は後を立ちませんし、その傾向は強まってるような気がしてなりません。。。


十三のシアターセブンでは、7/25まで上映されていますので、もしよろしければご覧下さい。


柴田昌平監督による映画「百姓の百の声」の自主上映会を浦堂認定こども園さんにて、共催致します。現在お申込み受付中ですので、こちらも是非ご検討下さい。


テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日です。明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!

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テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する古書のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 ヴィーガン対応、ロースイーツもあります。 食に関するワークショップも随時開催中! 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、お買い物、ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01 哲学カフェはじめました。