団地

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


高槻に引っ越してきてからもう15年ぐらいだいたい月1で通っている美容院。同じ美容師さんにカットして頂いていますが、半分はサラリーマン時代、半分は自営業という大きな変化はありつつ、サラリーマン時代も意外とサラリーマンっぽくない髪型だったので、変わらずお世話になっています。いや、額はだいぶん広がったか。いや、前からやろ!?笑。同じ個人事業主ということで会話の内容は変わったでしょうか。


美容師さんとの会話で変わらないのは今どんなドラマ観てます?という話題。今だと、TBSの「VIVANT」、「Tシャツが乾くまで」、朝ドラ「風、薫る」、大河ドラマ「豊臣兄弟」、そして「団地の二人」。観てないようで意外とドラマ観てます。


「VIVANT」、「Tシャツが乾くまで」はこの後どういう展開になっていくんだろう?と楽しみなドラマで、SNSでは「考察」で盛り上がってたりしますが、SNSであがってきてしまうのをいかに見ないようにするか大変です。ホンマに見たくない。あと露骨に「考察」で盛り上がるように仕掛けるような脚本や演出はなんだかなぁとも思います。


「団地の二人」は昨年BSで観て、今年地上波で二度目を観ています。その点、この後どういう展開になっているんだろう?と考察するタイプではなく、日常が描かれています。同じく昨年放送された薬膳もテーマの一つであるドラマ「しあわせは食べて寝て待て」の特別編が先日放送されましたが、特別なことが起こるわけでもなく日常が描かれています。映像作品について詳しいわけではないですが、「かもめ食堂」「すいか」「パンとスープとネコ日和」とかの系譜でしょうか。ただ、ほっこり系、ほのぼの系とか、脱力系みたいな括り方では語りたくない気がします。


今の朝ドラ「風、薫る」の中で、主人公リンが、何者でもないシマケンに対しての「何者でなくたって構いません」といセリフがありました。前の朝ドラ「ばけばけ」も「何者でもないことの肯定」はテーマの一つだったように感じていて、今日のこのブログはその話です。槇原敬之作詞作曲でスマップが2002年に大ヒットさせた「世界で一つだけの花」の歌詞に、「NO.1にならなくてもいい 元々特別なOnly One」とありましたが、2026年の今「one of themでいいじゃない?」という時代なんじゃないかな?と。決して脱力系に陥ることなく。このone of them は若き民藝研究者・佐々風太さんの「無名性は、死者も含めてone of them(大勢の中の一人)であることを肯定する思想である。」という一文からきています。


小倉ヒラクさんが以前「something new」から「something special」へということを仰っていてとても共感がありました。きっとsomething new はfor all で、something special はfor meな気がしますし、今の時代はsomething ordinary。ordinaryの中のspecialという気もしてきます。毎日がスペシャル♪(竹内まりや)みたいになってきました?笑。山下達郎さんは奥さんのまりやさんの音楽を「人間存在に対する強い肯定感」と評していました。

「団地の二人」も「しあわせは食べて寝て待て」も舞台は「団地」。主人公は皆、世間的なモノサシではどちらかと言えばうまくいっていない人たち。同じ団地の中ですが、「団地の二人」の小泉今日子さんには小林聡美さんのお家、「しあわせは食べて寝て待て」の桜井ゆきさんには、大家さんである加賀まりこさん(と宮沢氷魚さん)のお家というサードプレイス(サードタイム)、居場所があります。テマヒマ的な言い回しで言えば、何者でもないことが許される場所・時間であり、そこには優しい時間・空気が流れています。両ドラマとも「食」を大切にしていて、「食べる」シーンは重要です。今は薄れてしまったお裾分けが頻繁に行われ、ほどよい距離感のコミュニティがあり、所謂孤独・孤立に陥ることなく救われています。テマヒマが意識していることがそこにある気がします。


古民家カフェということで、ほっこり系、ほのぼの系と思われたり、カテゴライズされたりするであろうテマヒマですが、評価はお客様に任せるとして、何者でもないことが許される、素の自分に戻れる、自分の奥底が引き出される、目的とは違った何かを得られる、日常とは地続きの時間・場所でありたいと思います。


テマヒマは~26日まで夏休みを頂いています。

夏休み明けも好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。 


タイトル漢字二文字は「団地」。

7年ちょっと前に同名タイトルのブログを書いていました。

そこにも書いていましたが、実は我々テマヒマ夫婦は団地育ちなんです。

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する古書のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 ヴィーガン対応、ロースイーツもあります。 食に関するワークショップも随時開催中! 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、お買い物、ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01 哲学カフェ、コンサルはじめました。