思想

こんにちは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して豊かな暮らしを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

本日は火曜日で定休日!

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


民藝と発酵をテーマにとか、民藝と発酵をモ

ノサシにとか、といったキーワードを掲げる

ことの多いテマヒマですが、一見全く関係な

さそうな民藝と発酵のその共通するところに

ついてブログでも書いてきました。メディア

取材の際や、お客様とゆっくりお話出来る場

合にはそんなお話もしたりしています。

発酵の話題をテマヒマブログで書く時に結構

な頻度で登場する発酵デザイナーの小倉ヒラ

クさん。その最近のブログの中で書かれてい

たことが、「我が意を得たり!」的な内容だ

ったのでご紹介したいと思います。

発酵は、21世紀の「民藝」や「禅」的ムーブメントだ。日本的思想の系譜。

最近、雑誌や新聞はじめあちこちで「発酵が単なる食を超えて社会的なムーブメントになっていますが、小倉さんはどう思いますか?」と聞かれます。ここ数年、自分が醸造家や色んなクリエイター達と協働するなかで発信してきたことが浸透していって嬉しいなあと思います。 で。 そんなタイミングなので、食や健康より広義の発酵、つまり社会や人の生き方に対する「思想としての発酵」の可能性についてちゃんと書いておきます。 オルタナティブな思想としての発酵 具体的な食品や現象としての発酵から概念をもう少し広げて、社会のあり方を捉え直す「思想としての発酵」を考えてみると、これは均質化と高速化の進む近代の流れのオルタナティブになっていることに気づきます。 ローカリティや時間をかけることに面白みがあり、かつその面白みが国境や文化を超えて価値を生む。さらにその基底には微生物という「絶対的他者」の存在が不可欠。画一的でいつでも誰でも再現可能でコントローラブルな近代以降の原理をまるごとひっくり返すと発酵になる。 そして。そのオルタナティブさは単なる理論で終わらず、食べ物やお酒の具体性を伴ってアウトプットされる。理論を提示して終わりでなく「その土地にしかない原料を、ユニークな醸造家が面白い酒に醸す」という具体的な行為とプロダクトに具現化することができるので、シンプルな説得力がある。 この「抽象と理論が不可分」なことが思想としての発酵の強み。 社会や自然の向き合い方が、具体的なプロダクトとして結実する。そしてそれは「美味しい」「楽しい」という身体的な経験を伴う。つまり最強…! 21世紀における、日本的思想の系譜としての発酵 僕は発酵を、21世紀の「民藝」や「禅」的ムーブメントだと確信しています。 日常的な実践を入り口として、その向こうに根源的な普遍性がある。 具体のドアから入って抽象にたどり着く日本的思想の系譜に、発酵は位置づけられる。 柳宗悦は日常の器を語りながら、普遍の美のありかたを見出した。鈴木大拙は日常の所作を語りながら、普遍の心のありかたを見出した。それと同様に発酵も日常の食べるという行為を通して、人はどのように自然や生命に向かい合うのかという普遍的な問いに僕たちを誘う。 そしてそれは今の時代を生きる僕たちにとっての「豊かさとは何か?」「幸せとは何か?」という問いでもある。 最先端のテクノロジーも何百

hirakuogura.com

「思想としての発酵」は、均質化、画一化、

高速化の流れへのオルタナティブとなってい

て、それが抽象的な理論だけに留まらず、

体的な行為やプロダクト、美味しい・楽しい

という体験にアウトプットされという特長がある。

柳宗悦は日常の器を語りながら、普遍の美の

ありかたを見出し、

鈴木大拙は日常の所作を語りながら、普遍の

心のありかたを見出し、

発酵も日常の食べるという行為を通して、

「豊かさとは何か?」「幸せとは何か?」

普遍的な、社会や自然の向き合い方、営み、

ふるまいを見出すことが出来るのではない

か?

(原文をベースに少しアレンジしました)


素晴らしい!!

そういうことなんです。

そういうことなんです。


発酵をテーマとしたカフェで

テマヒマかけて作られた

ランチやスイーツを召し上がっていただく、

民藝をテーマとしたショップで

テマヒマかけて作られた暮らしの器や道具に

触れ、お買い物をして頂く

その中から暮らしを豊かにする

コト、モノ、ココロの何かを得て帰って頂け

れば嬉しいです。

それを伝える、伝え続ける、お店でありたいと思います。


日常的な実践を入り口として、その向こうに
根源的な普遍性がある。具体的なところから
抽象に辿り着く。本当にそうだよなぁ。

明日に続く。


今日は火曜日で定休日です。

明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちし

ております。ランチの11時半のお時間はご予

約で残り9席です。

それでは今日もよい1日を!


これまでテマヒマブログで小倉ヒラクさんが

登場した他の回もリンクを貼っておきます。

よろしければご一読ください。

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01