鼎談
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
昨日は閉店を前倒しさせて頂き、しかもお店
を早く抜けさせてもらって茨木市のGLAN
FABRIQUEで開かれています展示会うれしいも
のごとVOl.4内の田中聡子×四釜尚人×鞍田崇さ
んによるトークイベントを聴きに行ってきま
した。その様子はインスタでもご覧になれま
す。
ベルリン在住で日本のヴィンテージ着物を販
売したり東西ドイツの陶器を中心にヨーロッ
パの古い雑貨を買い付けている田中さん。京
都を拠点に、バーナードリーチを中心に民藝
運動個人作家の初期作品や日本やイギリスの
工芸品を扱うギャラリーを運営する四釜さん
まずは哲学者で民藝案内人の鞍田さんから、
お二人がどのような経緯で現在のお仕事、
立ち位置に辿り着いたかを探るところから話
は始まります。
某海外アパレルSPA出身の田中さんの理由
を聞くと全くの同業ではありませんが比較的
近い世界にいたので共感があったりもしました。
そして話はヨーロッパの蚤の市に。
この話が一番興味深かったのでそこに絞って
そこから最近考えてることを書きたいと思います。
「自分でモノを見ることの難しさ」
京都にもてんじんさん、弘法市などはありま
すが、ヨーロッパの蚤の市は日本のように整
っていなくて、価値観が定まっていないと言
うかかなり雑多で、生活に密着している。そ
う言えば2000年代初頭前後ですが前職でヨー
ロッパに買い付けに行った時に見た光景もそ
うでした。それだけに、モノを見る力という
のが必要だし鍛えられる、という話。
それを考えると、確かにセレクトショップと
名乗っていてなんですが、そのセレクトも純
粋にセレクトと言えるのか?言わば既にセレ
クトされてるものの中からセレクトしている
のではないか?と思ったりもしました。
これまでテマヒマブログで、
売れるモノと好いモノ、
良いモノと好いモノ、
は違うといったことを配手や好品の回など何
度か書いてきました。
売れるモノということで言うと思い起こされ
るのは、前職時代よく部下の人にも言ってい
たことなのですが、売れ筋が出た時に、それ
を焼き直すのではなく、その売れた理由を考
えて新しいモノを生み出すべきということ。
売れたいというバイヤーの性でしょうかやは
り焼き直してしまう、新商品開発よりはリス
クが少ないのでそうするが、短期的にはそれ
でよくても実は縮小均衡のスパイラルに陥る
そんな経験がありました。
そしてテマヒマブログ切取の回にも書いたよ
うな問題がテマヒマの注文・品揃えでも起こ
ってしまうなぁと思っています。作り手の今
ではなく作り手の過去と会話する感覚。
バイヤーの性と言いましたが、置き換えると
社会全体でも似たような、縮こまっていくよ
うなことがあるなぁと思います。
そして好い、好きということについても同様
のことが起こり得ると。例えばECサイトで
のレコメンド商品機能というのは精度が上が
ってくるときっと心地よいのでしょうけど、
過去の好きに留まって新しい好きを見つけれ
ない変化しないということになっていくので
は?と思います。
えっと何が言いたかったんだっけ?
だからこそリアル店舗の我々の提案が重要で
しょうし、我々も留まらないこと、変化し続
けること(根底のコンセプトは変わらずに)を意
識しないといけないのでしょうね。
ん~。書きたいことではあったけど、なんか
まだうまくまとまってない気がします・・・
こういったお話会は、自分なりに考えている
ことを明らかにしたり、深めたりする、ヒン
トになったり、刺激になったりするのでよい
ですね。行ってよかった。やっぱり外に出な
きゃ!ありがとうございました!!
昨日は沢山のお客様にお越し頂きありがとう
ございました。本日のランチの11時半のお時
間はご予約も御二組のみとお席にかなり余裕
がございます。最近はこんな感じですね。
いつも予約がないと入れないとか、いつも予
約が取れないとか、という口コミや噂は都市
伝説や風評に近いものだと思います。11時
オープンで皆様のお越しをお待ちしておりま
す。それでは今日もよい一日を!
最後にこれまでテマヒマブログで、鞍田崇さ
んが登場した回をご紹介しておきます。
結構な頻度ですね・・・・
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