核心こんにちは。民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。『日本文化の核心~「ジャパン・スタイル」を読み解く(松岡正剛/講談社現代新書)』読了しました。寝る前の布団読書だけではなかなか進まずに夏休みに入って一気に。あとがきで正剛さんが言うには講談社現代新書に書き下ろすのは「知の編集術」以来20年ぶりとのこと。「知の編集術」は、企画力向上ということで前職でオンラインで受講した講座のテキストでした。前職も今も「編集」ということは仕事に大きく関連しています。それこそ20年以上ぶりに読み返してみようかな。前書きの中に、「日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくいとみえる文脈や表現にこそ真骨頂があるのです。わかりやすさを求めればいいというものではありません。」という一文があります。独自の方法論で日本文化の本質を見通す「松岡日本論」の集大成。という帯の「集大成」という言葉に惹かれてこの本を選んでおいてなんですが、現代は出来るだけ最短距離で、効率的に「答え」に辿り着こうとしがちですし、分かりやすさを求めがち、そのために大事なことが零れ落ちてしまっているように感じます。短文のSNSを中心に繰り広げられる罵倒する世界にはもはや日本文化のハイコンテキスト性は存在しない気もします。続けて前書きから一部抜粋してのご紹介ですが、『日本文化の正体は必ずや「変化するもの」にあります。神や仏にあるわけでもなく、神や仏が「変化するところ」に日本文化の正体があらわれるのです。それはたいてい「おもかげ」や「うつろい」を通してやってくる。これがジャパン・スタイルです。』視点としては、松岡正剛さんがよく仰ってるデュアルスタンダード、二項同体思考も貫かれているように思います。前半、結構な分量で、古事記や日本書紀、日本の神話についての記述があります。神話ですから史実ではない。でも全くの空想でもないでしょうから、その物語が生まれた背景や文脈、そこに込められた意味や精神性から、日本文化の日本というものを読み取ろう、読み解こうとしています。皇室典範改正にあたって、保守系(本来の保守ではない)というか右寄りの人たちが、男系男子にこだわる根拠として、神武天皇以来とか、皇紀2600年とかということをさかんに主張していました。神話の世界をそのまま受け取っていることもどうかと思いますし、そもそも「皇紀〇〇年」とかということがどういう文脈のもとで言われ出したのか、どういう意味をそこに込めようとしたのか、ということを読み解けば、本当に危険なことに思えてなりません。日本の伝統と言えば言うほど、伝統から離れていきます。松岡正剛さんがご存命だったらどういう態度をとられたでしょうか?『今日の日本社会はコンプライアンスに惑わされ、監視カメラと賞味期限に縛られ、安全安心なことろでしか仕事ができないようにしています。(略)自粛なのか、自己規制なのかはわかりませんが、多くの現象や表現が衛生無害なものに向かっていて、(略)これは「監視社会」で「忖度社会です』(第十一講かぶいて候ーいまの日本社会に足りない「バサラ」の心意気)『ネット社会による「いいね」文化の拡張のせいか、日本の反知性主義の蔓延のせいか、コンプライアンスと情報公開主義の定常化によるのかどうかは、にわかには判断しにくいけれど、私の実感ではこのところの日本の情報文化は「わかりやすさ」のほうに大きく流れていっていると思います。』(第十四講ニュースとお笑いー「いいね」文化の摩滅。情報の編集力を再考する)といった現代日本への批評は共感するところも多く、何度も読み返したい本です。前書きで、日本文化を理解するための必読書として、柳宗悦「民芸とは何か」以外に、村田珠光「心の文」、九鬼周蔵「いきの構造」、岡潔「春宵十話」、山本憲一「利休にたずねよ」、岩下尚史「芸者論」、中村昇「落語哲学」を挙げてらっしゃいます。民藝を理解し考えるのに、民藝以外のことを知ることが大事だなと思っています。松岡正剛さんのサイト「千夜千冊」でまずはチェックしてみよかな。そういうところがアカン言うてはるんやで!(笑)。まぁ何も読まないよりは良しとさせて頂きましょう(笑)テマヒマは引き続き夏休みを頂いています。8/27(木)11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。それでは今日も好い一日を。2026.08.24 03:44
団地こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。高槻に引っ越してきてからもう15年ぐらいだいたい月1で通っている美容院。同じ美容師さんにカットして頂いていますが、半分はサラリーマン時代、半分は自営業という大きな変化はありつつ、サラリーマン時代も意外とサラリーマンっぽくない髪型だったので、変わらずお世話になっています。いや、額はだいぶん広がったか。いや、前からやろ!?笑。同じ個人事業主ということで会話の内容は変わったでしょうか。美容師さんとの会話で変わらないのは今どんなドラマ観てます?という話題。今だと、TBSの「VIVANT」、「Tシャツが乾くまで」、朝ドラ「風、薫る」、大河ドラマ「豊臣兄弟」、そして「団地の二人」。観てないようで意外とドラマ観てます。「VIVANT」、「Tシャツが乾くまで」はこの後どういう展開になっていくんだろう?と楽しみなドラマで、SNSでは「考察」で盛り上がってたりしますが、SNSであがってきてしまうのをいかに見ないようにするか大変です。ホンマに見たくない。あと露骨に「考察」で盛り上がるように仕掛けるような脚本や演出はなんだかなぁとも思います。「団地の二人」は昨年BSで観て、今年地上波で二度目を観ています。その点、この後どういう展開になっているんだろう?と考察するタイプではなく、日常が描かれています。同じく昨年放送された薬膳もテーマの一つであるドラマ「しあわせは食べて寝て待て」の特別編が先日放送されましたが、特別なことが起こるわけでもなく日常が描かれています。映像作品について詳しいわけではないですが、「かもめ食堂」「すいか」「パンとスープとネコ日和」とかの系譜でしょうか。ただ、ほっこり系、ほのぼの系とか、脱力系みたいな括り方では語りたくない気がします。今の朝ドラ「風、薫る」の中で、主人公リンが、何者でもないシマケンに対しての「何者でなくたって構いません」といセリフがありました。前の朝ドラ「ばけばけ」も「何者でもないことの肯定」はテーマの一つだったように感じていて、今日のこのブログはその話です。槇原敬之作詞作曲でスマップが2002年に大ヒットさせた「世界で一つだけの花」の歌詞に、「NO.1にならなくてもいい 元々特別なOnly One」とありましたが、2026年の今「one of themでいいじゃない?」という時代なんじゃないかな?と。決して脱力系に陥ることなく。このone of them は若き民藝研究者・佐々風太さんの「無名性は、死者も含めてone of them(大勢の中の一人)であることを肯定する思想である。」という一文からきています。小倉ヒラクさんが以前「something new」から「something special」へということを仰っていてとても共感がありました。きっとsomething new はfor all で、something special はfor meな気がしますし、今の時代はsomething ordinary。ordinaryの中のspecialという気もしてきます。毎日がスペシャル♪(竹内まりや)みたいになってきました?笑。山下達郎さんは奥さんのまりやさんの音楽を「人間存在に対する強い肯定感」と評していました。2026.08.22 06:42
遠拝こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。テマヒマの建物は、昭和初期、築90~100年の古民家をリノベーションしたものですが、お店から徒歩15分(行き)~20分(帰り)のところにある自宅は15年ほど前に建てた新築で、古民家風にデザインしました。後に本当の古民家でカフェやショップを始めることになるとは想像もしていませんでしたが。元々の古家を更地にした後、近くの上宮天満宮(通称:てんじんさん)から宮司さんをお呼びして地鎮祭をしました。柱状改良(地盤改良)の為の穴を掘った後だったので、宮司さんが例の正装の時の靴でブルーシートの上を歩きにくそうにされてたのを思い出します。終わった後、宮司さんが、天満宮でこちらの方角に向いて地鎮祭をするやり方もありますよ、って教えて下さいまして、そんなんアリ!?ってちょっと苦笑してしまいました。コロナ禍後の今で言うならリモート地鎮祭!?的な笑。故・松岡正剛さんの「日本文化の核心~ジャパンスタイルを読み解く~」を今読んでいるところですが、その第一講は「柱を立てる」。その中で地鎮祭についても触れられています。「地鎮祭では、その土地の一角の四隅に四本の柱を立て、そこに注連縄を回して結界を張り、その中に緑ゆたかな榊の枝を掲げた白木の祭壇を設け、そこに向かって神職が祝詞を奏上することで工事中の無事を祈ります。」この流れで「日本の神々は客神であった」という話が出てきます。ユダヤ・キリスト教では唯一神でありホストの神なので「主よ」と祈る。日本の神々は常世から「やってくる神」「帰っていく神」、「迎える神」「送られる神」、ゲストの神とであると。なるほどなぁと思いつつ、そういえば、神様ではないですが、お盆も死者をお迎えし、送り出しますなと思ったり。さて高市首相の靖国参拝の話です。半ば公約のように主張していた靖国神社への公式参拝は見送り、全国戦没者追悼式に参列するため訪れた日本武道館の駐車場から靖国神社の方角に向かって「2拝2拍手1拝」の神道形式の拝礼をしたそうです。リモート参拝!?靖国神社までは500メートルだそうです。ちなみに自宅からてんじんさんまでは調べたら900メートルのようです。初期テマヒマブログでも書きましたが、広島原爆の日(8/6),長崎原爆の日(8/9),終戦の日(8/15)、そして沖縄慰霊の日(6/23)は法定の休日にすべきだと個人的には思っていますが、8月は、静かに、平和を考える、願う、祈る月であるべき、あって欲しいと思います。毎年、靖国神社に参拝するか参拝しないかで、騒がしくなるのは本当にやめて欲しいものです。。。テマヒマ本日の営業終了しました。お盆休み明けだからかとても静かな店内でした。ランチのご予約が0組でどうなることかと思いましたがお越し頂きました皆様ありがとうございました。閉店間際は一転、住めばMIYAKOというJ:COMさんの撮影取材が入って賑やかに。また詳細は別途SNS等でお知らせしたいと思います。明日8/18~26はご案内の通り夏季休業を頂きます。次の営業は27日(木)となります。皆様のお越しをお待ちしております。好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。タイトル画像2枚は、テマヒマ店内の「祈り」を感じる一角。岩井窯山本教行さんの「合掌」の陶板。棟方志功の二如来釈迦十弟子(ポストカードサイズ)、古物の大国さんと恵比須さん(ミニサイズ)などなど。お札のように見えるもの、実は利礼山出し昆布って書いてます笑。なんだか神だか仏だか混ざってます。ちなみに松岡正剛さんの「日本文化の核心」の第四講は「神と仏の習合」。また読み終わったらテマヒマブログでもご紹介したいと思います。2026.08.17 08:54
選択おはようございます。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。NHKの番組「実証科学バラエティー・ 百聞はジッケンに如(し)かず」の「“選択”の魔訶(まか)不思議 実は自分で選んでいない!?」という回を先日視聴しました。おそらく再放送かと思いますが、とても興味深い内容でした。2026.08.15 22:00
増補こんばんは。民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。本日出版・発売されました「にっぽんの美しい民藝」第二版(エクスナレッジ社)でテマヒマをご紹介頂きました。よくこのブログでも書いているように、開店8年目ともなると新店扱いでもないので、メディア露出もめっきり減っていますが、「発酵美食」という発酵専門WEBメディアに続いて、民藝専門書籍でご紹介頂けるのはとても有難いこと、とても嬉しいことです。この本は2020年に出版されたものに16ページ加わり、英語解説が付いた増補改訂版。著者の萩原健太郎さんのお名前を最初に認識したのは、故久野恵一さん(もやい工藝)との共著の「民藝の教科書」シリーズだったかと思います。僕も持ってますが、結構ヒットしたようなのでご覧になったことのある方も多いのではないしょうか?これは民藝で、これは民藝ではない、みたいな解説があったり、久野さんが選ぶモノ・選ばないモノがあったり、久野さん独自の民藝観とも言えるものがあって、改めて読むと???ということもありますが、教科書と銘打ってるだけあって分かりやすかったです。萩原健太郎さんとは、取材にお越しになった時が初対面かと思いきや、以前テマヒマにお越しになったことがあってその時は満席でランチを召し上がれなかったとのこと。その節は申し訳ございませんでした、とお詫びしつつ。実は、萩原さんと僕とが同い年だということが分かって、その「民藝の教科書」をめぐる話など雑談から取材は始まりました。予定を超えたロングインタビューとなりましたが、我々夫婦と鳥取の岩井窯山本教行さん・房江さんご夫妻との邂逅もお話してそれも紙面に反映されていました。紹介本文を締めくくる「見て、触れて、味わいながら、知識欲まで満たされる豊かな時間を過ごせます。」という言葉は、テマヒマのことをうまく凝縮して表現して下さっていて有難いです。民藝のこと、発酵のこと、ゆっくり色々とお話出来たお客様がお帰りの際に「楽しかったです」と仰ることが多くて、知識欲あるいは、言葉には表しにくい感覚や感情が満たされた時なんだろうなぁとも思います。2026.08.10 10:52
雪辱「全国各地の郷土が育む、暮らしに宿る美」高島屋で3年に1回開催される催事「民藝展」(協力:日本民藝協会)。日本橋店・大阪店の2会場のうちテマヒマは大阪店のみですが出店させて頂きます。展示・即売以外に、大阪会場では初めてとなりますが、ワークショップやトークショーなどのイベントもございますので是非お運び下さい。■日程9月16日(水)~21日(月・祝)■時間10:00~19:00(最終日のみ18:00)■場所高島屋大阪店7F催会場テマヒマブースでは主に関西で活躍する作り手をご紹介させて頂きます。・翁再生硝子工房(吹きガラス/交野)・河井達之(陶器/滋賀)・金城千琴(紅型/兵庫)・木村恭子(陶器/富山)・小島紗和子(螺鈿/兵庫)・中ノ畑窯(陶器/高槻)・山口和声(陶器/三重)■ご一緒させて頂く他の配り手・銀座たくみ(東京)・くらしのギャラリー(岡山)・鳥取たくみ工芸店(鳥取)・テクラ(静岡)・遠近(徳島)※日本橋店のみ※この他に直接出店される作り手も多数いらっしゃいます■トークイベント・手仕事の魅力~関西の民藝運動~ 9/16 14:00~ 大阪日本民芸館学芸員 小野詢子さん・民藝と発酵~生きるためのモノサシ~ 9/18 14:00~ 発酵デザイナー小倉ヒラクさん、テマヒマ太田準・ひろがりの民藝~河井寛次郎と濱田庄司~ 9/19 15:00~ 河井寛次郎記念館学芸員 鷺珠江さん 関西学院大学教授 濱田琢司さん■ワークショップ・アダン葉のミニ草履のチャーム作り 9/17,18,19・倉敷てまり作り 9/17・紅型の絵ハガキ作り 9/20民藝展ホームページhttps://www.takashimaya.co.jp/store/special/mingei/併催(文化催事)「柳宗悦が出会った沖縄の美~琉球の民藝~」https://www.takashimaya.co.jp/.../ryukyu_no_mingei_ten/※催事期間中は、高槻のテマヒマは臨時休業となりますこんにちは。民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。高島屋さんと言えば、民藝運動最初期から関わりの深い百貨店さんで、3年に1回のこの「民藝展」は高島屋のMD本部が中心となって開催されるとても力の入った催事です。我々夫婦が「モノとしての民藝」に最初に出会ったのは小鹿田焼で、その小鹿田焼を最初に買ったのが「民藝展」だったかと記憶しているので、思い入れもあります。昨年大阪店の「つなぐ、つながる、民藝」には出店させて頂きましたが、「民藝展」は初めて。銀座たくみさん、鳥取たくみさん、くらしのギャラリー(岡山県民藝振興株式会社)といった老舗民藝店枠はもちろん、新進手仕事店枠のテクラさんや、遠近さんもお店としては大先輩で、その並びとしてお声がけ頂きましたこと大変光栄ですし、身の引き締まる思いです。テマヒマが出店する意味・意義も考え、他の工藝店さんが取り扱わない、新進の作り手、主に関西の作り手にフォーカスしてご紹介致します。民藝展の横で開かれる文化催事の今回のテーマは「琉球の民藝」。テマヒマのブースでご紹介する作り手では、地元高槻の中ノ畑窯さんの佐藤さんご夫妻が読谷村・北窯で修行されています。沖縄ならではの紅型の作り手、金城千琴さんは先日テマヒマでワークショップを開催しましたが、普段はお取り扱いは無く今回の催事に特別にご参加頂きます。吹きガラスの翁再生硝子工房さん、練り上げ中心の河井達之さん、スリップウエア中心の山口和声さん、三島手中心の木村恭子さん、皆さんテマヒマにお越し下さった方ならご存知かと思いますが、今回の催事に向けて、新たに作品をご準備頂いていますので、僕もどのようなラインナップになるか楽しみです。特に木村恭子さんは富山以外ではテマヒマのみでの展開ですが、百貨店初披露となるので、お客様の反応も楽しみなところです。螺鈿の小島紗和子さんも百貨店催事でのスポット的なお取り扱いとなっていますが、今回もしっかりご紹介させて頂きます。人気の山口和声さんとのコラボ・螺鈿陶額シリーズもご準備頂いています。工房にお邪魔した際のことは「分業」というタイトルでブログにアップしてますので宜しければご覧下さい。2026.08.01 06:47
職場こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。少し前の新聞記事ですが、15~64歳の就業者を対象者にしたアンケートで「職場に自分の居場所がある」との回答が2024年では54.9%で約10年前より11.3%減ったという報告がありました。30歳-50代の働き盛りの世代の落ち込みが目立ったとのこと。業務負荷が高まったり、貢献出来てる実感を持ちにくかったり、対面での会話や雑談が減少したりしたのが理由では?と。ワークライフバランスという言葉に対して、ワークとライフを分けて考えずに、ライフの中にワークがあるイメージという自身の労働観(?)を以前テマヒマブログで書いたことがあるぐらいなので、ライフのかなりの時間を占めるワークの中で居場所が無い、孤独を感じる人が半数近い、その半数近い方は本当に辛いだろうなと思います。哲学カフェを開催し続けてきたので、そもそも「職場に自分の居場所がある」とはどういうことか?」そもそも「居場所とは?」と問いを深めたい気もしますが、話を進めます笑。ちなみに週末の月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」第十六回はお蔭様で満席御礼となっています。ありがとうございます。2026.07.30 07:57
妖精こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。以前、前職の同僚(元部下の同期)が、僕がホールスタッフをやってると知らず、たまたまテマヒマにお越しになるということがありました。昨日は、店主の中学時代の親友が、趣味の雑貨屋さん巡りで、たまたまテマヒマにお越しになって、厨房にいるうちの奥さんを見てビックリ!30年ぶりぐらいの再会を果たすという偶然があったりしました。お蔭様でこの8年弱で、様々な媒体に取り上げて頂いて、特にうちの奥さんは顔出しもしている割に、我々夫婦の存在感?キャラ?が薄いとも言えますが、我々と独立したところでお店が認知されているのは嬉しいことです。これも無名性?(笑)そして昨日は毎夏恒例!店主のこれまた親友、小川恵子さんによる三線ライブでした。最初のライブは開店2年目の2019年。グーグルで検索して、テマヒマブログを辿っていって分かりました。日々ブログ書いてて良かったぁ。記録よりも記憶に残るとか言ったりしますけど、記憶は残ってないけど記録には残ってる(笑)。2023年からは(これもブログより笑)、ライブ中、恵子さん作の伝説の絵本「てまひま食堂」の朗読が入るのがお決まり。「てまひま食堂」は2018年の作品。作中、てまひま食堂が迷うぐらい分かりにくい場所にあるというくだりがあるのですが、絵本の文はテマヒマのこの物件が決まる前に出来ていたので、予言されてたとも言えます(恵子さん曰く、テマヒマが絵本に寄せてきたとのこと笑)。♪おみそみそみそどみそみそ おみそみそみそみそおみそしる~から始まる、お味噌汁の唄が収められいて三線で弾き語りされます。そして今年はなんと!新作「てまひま食堂2」の完成披露がありました。恵子さんが奄美大島に旅した時に癒された感動から生まれたそう。あとから作画担当のまつもとまりこさんもお越し下さったのですが、文も絵もとても素敵で、前作からに格段にバージョンアップしています。「あるひとは げんきになりたくて あるひとは いやしをもとめて また あるひとは たまたまみつけて このおみせに やってきます。」新作は、開店後のテマヒマの状況も反映されています。本当に全国から沢山の皆様にお越し頂きありがたいことです。路地裏にあるため、たまたまみつけて、という方はほとんどいないですが・・・2026.07.26 08:18
五郎おはようございます。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。開店前の時間とか移動中の時間とかにspotify、ポットキャストを聴いてることが多いです。荻上チキさんとか武田砂鉄さんとかのラジオ番組をポットキャストで聴いてる場合もあって、ラジオとポットキャストの仕組み含めた明確な違いはよく分かってません。ラジオもRadikoによってリアルタイムである必要は無くなりましたが、ポットキャストの方がより時間の制約がない、好きな時に聴けることが大きいでしょうか。アーカイブとして過去の放送がストックされているので、遡って聴いたりする場合も多いです。ポットキャストが盛り上がってる理由の一つとして、現代は視覚から入ってくる情報が過多な為、聴覚が心地よく感じる、というのもあるかもしれません。動画より写真、写真より音声の方が想像力を発揮する場面、余白が多いです。なので、声(だけ)の出会いが先だと、あとで写真で顔を見て、具体的な顔のイメージを持っていたわけでなくても、なんか声と顔のイメージが違うわーということがあって不思議な感覚です。イヤホンで聴いてることが多いとリスナーと話し手の距離が妙に近く感じて、よく聴いてる#ただいま発酵中の、石崎さん(いっしー)さんと先月イベントで初めて会ったのに初めてな気がしなかったり不思議な感覚でした。盛り上がってるもう一つの理由として、SNSの世界が短文ゆえにきちんと伝わり切れず誤解や炎上が起こったりしてギスギスしがちなのに対して、長尺のポットキャストはきちんと伝えやすい、というのもあるかもしれません。日々、長めのブログを書いてるテマヒマは意外とポットキャスト向きかも。どうでしょうか?ってどうやって始めたらいいかも分かりませんが。。。色々な番組があるので一概には言えないのですが、リスナーに向けてお話しているのよりも、個人的には、2~3人でお話されるのを近くで聞いてる感覚がある方が面白い気がします。そんな番組の一つが、みうらじゅんさんと山田五郎さんの「みうら五郎」でよく聴いています。みうらじゅんさんと山田五郎さんとが、スタッフが用意したキーワードの中からランダムに選んで、そのキーワードについて語り合うというもの。即興性という意味ではテマヒマの月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)に近いですが、話の脱線具合は、毎月参加させて頂いている兵庫県民芸協会の読書会に近いです笑。博識な山田五郎さんとみうらじゅんさんとだからこそ出来るトークですし、お2人の関係性がとてもよくて楽しい。誰に聴かせるためというよりお2人が楽しんでらしっしゃるのが伝わってきます。聞き終わった後にだいたい何も残らないですけど、それがまた好いんですよね。山田五郎さんが亡くなられました。山田五郎さんについて語れるほどの情報を持ち合わせてませんが、最近までポットキャストでお声を聴いていたので驚きました。癌と闘病しながら最後の最後までみうらじゅんさんとお話されてたんですね。みうらじゅんさんの追悼メッセージがまた泣けます。さよなら親友。最後の最後までよう頑張ったね。優しくて、カッコ良かった山田さんありがとう親友!ご冥福をお祈りします。新聞の死亡欄で山田五郎さんの本名が武田正彦さんだと知りました。なんか名前と顔のイメージが違うわーテマヒマは今日もこの後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。木曜日のランチは味噌ベジキーマカレーセットの日。暑い夏こそ、カレー!ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り7席となっています。酷暑予想ですのでお気をつけてお越し下さい。それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。今日も好い一日を。2026.07.22 23:35
永遠こんばんは。民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。昨日のことですが、河井寛次郎没後60年記念、ドキュメンタリー映画「何といふ今だ 今こそ永遠 河井寛次郎」上映会で、京都市京セラ美術館に行ってきました。今年、ニューヨークのジャパン・ソサエティ・ギャラリーで開催された「河井寬次郎 House to House」のプロジェクトで制作された映画です。この映画作りにあたってはクラウドファンディングをされていて、わずかですがご支援させて頂きましたので、リターンとして既に映画を拝見していました。パソコンの画面で一人で見るのと、映写されたものを大勢の皆様と一緒に見るのとでは違いますね。そして違うと言えば「戦争のこと」。映画では、民藝が生まれた背景の一つとして戦争を挙げ、また敗戦を河井寛次郎がどう捉えていたかということが描かれていたのですが、5月初旬と7月下旬とでは随分伝わってくるものが違いました。直近テマヒマブログでも政治的なメッセージを発することが多かったように、この3か月の僕の変化か、そうならざるを得ないような国内外の情勢の変化か・・・。映画では、河井寛次郎の歩みと、初めての海外個展である今回のNY展までの歩みが描かれいます。個人的にはNY展がどのような展示で、観客はどのような反応だったのかが気になっていました。上映会後、河井寛次郎の孫で、河井寛次郎記念館学芸員の鷺珠江さんと今回のNYの展示会のディレクターのミッシェル・バンブリングさんによるトークイベントがあり、そのあたりも語られました。展示会タイトルは「HOUSE TO HOUSE」。ジャパン・ソサエティは旧名ジャパン・ハウスだそうで、河井寛次郎の家からニューヨークの家へ。寛次郎さんの「家」(にいるように)というのが展示のテーマになっています。モノとの近さや自由な順路、360°見える展示や新たに作られた什器もそう。家ということでいうと、以前、鷺さんが看板猫の「えきちゃん」がいることで、河井寛次郎記念館が美術館ではあるけど「河井の家」になるということを仰っていた(テマヒマブログ:懸橋をご覧下さい)のを思い出しましたが、ディレクターのミッシェルさんは、鷺さんが記念館にある花器にお花を生ける姿を見て、そこに今も暮らしがあることを感じたというのが印象的でした。2026.07.22 10:38
三指こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。テマヒマで昨年4月から始まった「恩送り」の仕組みであるOmoiyari Ticket/Omoiyari Note。〇〇な方へと、未だ見ぬ誰かにOmoiyari TciketをOmoiyari Noteに貼ってプレゼントして頂き、自分宛のメッセージだと感じた方がそれを使って頂くことが出来るというもの。リアルにはきっと出会うことのない二人の共感がそこにはあり、利他や善意が繋がり、広がっていきます。交換日記を書いて下さってる方は意外とゲーム感覚というか楽しんで参加して下さっていて、”思いがけず利他”、”思いがけず善意”という雰囲気。LINEとかSNSの即レス的なコミュニケーションとは真逆にプレゼントしてから受け取られるまで何か月も経つこともざらにあります。「今日お誕生日の方へ」という条件は結構難しくて昨年7月6日から1年以上経ってもまだ受け取って頂けていません。今日でサッカーワールドカップ終わりました。決勝戦、最後だけしか観れてませんがいい試合でしたね。Omoiyari Noteの中に今年6月12日に「ワールドカップ観戦で寝不足な方へ」という条件でプレゼントして下さっている方がいらっしゃったのですが、現時点では受け取って頂けてなくて、もしかして4年後まで受け取る方が現れないかも!?もしかしたら「今日お誕生日の方へ」よりも時間が流れるかも!?残念ながら日本は決勝リーグには進めませんでしたが、TVで観戦していて、日の丸ペインティングの方がよく映っていて、汗か涙かで流れぐちゃぐちゃになっている様子を見て、当時審議中で、残念ながら成立してしまった国旗損壊罪法案のことを考えていました。民藝の世界では「作る」ではなく「生まれる」といったことがよく言われますが、国旗「日の丸」、国歌「君が代」への想いとかについても、国家が法律で強制するものではなく、自然と生まれ育まれるものであるべきだと僕は考えています。日本国としてというよりは日本人として。ワールドカップに出場している各国を観ていると、日本人とは?という問いもまた立ち上がってくるわけですが。「日の丸」も「君が代」も、戦争の歴史や記憶もあって、否定的な見方や反対論も根強く、国旗・国歌に法的に制定されたのは1999年のこと。ネットで調べたら、この時も法案提出から採決までかなりスピード審議だったようです。僕自身のことを振り返ると、小学生時代(80年代初頭)ですが、ボーイスカウトに入団していて、当たり前のように「日の丸」を掲揚していました。国旗の掲揚についても厳しくルール・手順を教えられた記憶があります。その中で自然と国旗に対する敬意が生まれた(いや植え付けられた?)かもしれません。今はどうか分かりませんが、ボーイスカウトでは当時、一つ、神と国とに誠実を尽くしおきてを守ります 一つ、いつも他の人々を助けます一つ、体を強くし、心をすこやかに、徳を養います という3つの誓いを当たり前のように唱えていました(40年ずっと覚えていた訳では決してなくネットで今調べました)。ボーイスカウトの三指の敬礼はこの3つの誓いからきています(というのは朧げに覚えていました)。小学生のことなので特に意味も深く考えもせず、盲目的に覚え、唱えてましたが、今となっては第1項目目とかなかなかなこと言わされてますね。国が国家ではなく、故郷(くに)ぐらいだとよいのですが・・・。第2項目目はつまり「利他」。まさかテマヒマの今に繋がっているとは・・・。右傾化を象徴するような国旗損壊罪法案ですが、政府提出法案ではなく議員立法なのですね。皇室典範改正こそ、立法府の総意から始まったという体(てい)なら、なぜ議員立法でやらなかったんでしょうね?日の丸や君が代、そして皇位継承。いずれも80年前の戦争をきちんと総括しないまま、80年間ずっと戦後のままきてしまったことが今となっては大きいのかもしれませんね。最近、少し政治的な発言が続きました。誰にでも開かれているカフェがこういう発信することにはリスクがあるのですが、昨今の状況を考えると言わざるを得ません。タモリさんが言った「新しい戦前」という言葉が現実となる雰囲気さえあります。暮らしと政治は地続き。テマヒマが掲げる、民藝と発酵をモノサシに。先日書いた教育論もですが、政治論としてもきっとモノサシ足り得ると感じていますがいかがでしょうか?テマヒマは、本日、三連休最終日の営業終了しました。お越し頂きました皆様ありがとうございました。ランチで満席のためお断りしてしまった皆様申し訳ございませんでした。今日は金城千琴さんお招きしての、初めての紅型ワークショップを開催しました。金城さんがあらかじめ防染糊を置いてご準備して頂いた和紙のハガキを4枚、ご参加者の皆さんが彩色して頂きます。皆さん熱心に集中して取り組んでらっしゃいました。完成はご自宅に帰られて糊を落としてからになりますが楽しみですね。ご参加頂きました皆様、講師の金城さんありがとうございました!明日明後日は火曜日水曜日で定休日です。明々後日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半,12時のお時間はご予約で残り6席とお席に余裕がございます。カフェのご予約もありがとうございます。それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。今日も一日お疲れ様でした、好い夜をお過ごし下さい。2026.07.20 10:33
初陣こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。世の中には、「新しい方」に価値があるモノ、「古い方」に価値があるモノの両方があるように思います。「食」の世界で言えば、朝採れトマト、新物のホタルイカ、新米、新茶、新酒・・・瑞々しさ、鮮度や旬を尊ぶ傾向もあれば、長期熟成のチーズ、ヴィンテージワイン、泡盛の古酒(クースー),三年番茶・・・時間の積み重ねや経年変化をよしとする傾向もあります。テマヒマのテーマである「発酵」の場合どちらかと言えば後者の方が多いでしょうか。3-4週間毎にメニューの替わるテマヒマのランチ、お味噌汁を選べるおばんざいセット、本日から8/11(火祝)までのメニューは創作沖縄料理がテーマ。・お麩とワカメの味噌汁・土鍋で炊いた自然栽培の発芽玄米・味噌ゴーヤーチャンプルー・ひじきのシークァーサーマリネ・味噌にんじんしりしり・もずくの寒天寄せ・自家製ぬか漬け・豆乳ヨーグルト 味噌黒蜜で沖縄料理がテーマということで、今回の選べるお味噌は、沖縄・首里の玉那覇味噌さんの王朝みそ。正確には玉那覇味噌さんのお味噌が届くタイミングに合わせて沖縄料理にしました。玉那覇味噌さんでは、老朽化した木桶を新調する為にクラウドファンディング(蔵ファン)をされ、テマヒマも少しご支援させて頂きました。2月にはそのリターンである、小倉ヒラクさんのツアーに参加する為、訪沖しました。「木桶」というタイトルでブログを書いていましたので、宜しければご一読下さい。2026.07.17 10:09